日本の石油備蓄量は何日分?中東危機に耐える驚異の日数と世界順位
日本の石油備蓄量は何日分?中東危機に耐える驚異の日数と世界順位に関する基本知識を初心者にも親しみやすくまとめました。要点を確実におさえることができます。
日本列島が誇る約145日分の国家備蓄は、どのような場所に保管されているのでしょうか。地震、津波、武力攻撃などの複合災害を想定し、北海道から九州・沖縄に至る全国10カ所の国家石油備蓄基地へと戦略的に分散配置されています。
基地の構造は立地条件に応じて最適化されており、世界最高峰の土木技術が注ぎ込まれています。
- 地上タンク方式:
・苫小牧東部国家石油備蓄基地(北海道):広大な敷地に大型地上タンクが林立する国内最大級の拠点。
・むつ小川原国家石油備蓄基地(青森県):本州最北の重要拠点として約570万キロリットルの貯蔵能力を誇る。
・志布志国家石油備蓄基地(鹿児島県):南九州の重要拠点として地上タンク方式を採用。 - 洋上タンク方式(世界初の実用化技術):
・上五島国家石油備蓄基地(長崎県):五島列島の静穏な海域に巨大な浮体式貯蔵船(バージ)を係留。
・白島国家石油備蓄基地(福岡県):響灘沖合の人工島に巨大バージを配備し、地震動の影響を受けにくい洋上浮体方式を確立。 - 地下岩盤タンク方式(水封式地下空洞):
・久慈国家石油備蓄基地(岩手県):堅固な花崗岩の岩盤深くにトンネル状の巨大空洞を掘削。
・波方国家石油備蓄基地(愛媛県):地下水圧を利用して原油の漏出を防ぐ水封式技術を導入。
・串木野国家石油備蓄基地(鹿児島県):南九州の強固な岩盤構造を活用した地下貯蔵基地。
・福井国家石油備蓄基地(福井県):日本海側の安定岩盤に建設された地下空洞式。 - 地中タンク方式:
・秋田国家石油備蓄基地(秋田県):日本海沿岸の地中に巨大な円筒形タンクを埋設し、景観保全と防消火安全性を両立。
現場を視察した専門家が異口同音に驚嘆するのは、とりわけ水封式地下岩盤タンクの堅牢さです。地下数百メートルの岩盤内に掘られた空洞は、周囲の地下水圧によって油を閉じ込めるため、地表が大規模な空襲や激震に見舞われても油が漏れ出すリスクが極めて低く抑えられています。東日本大震災の際にも、沿岸部に位置する久慈基地の地下貯蔵施設は致命的な損傷を免れ、その強靭性を実証しました。