冬の健康診断で女性のヒートテックやタイツがNgな理由と防寒正解

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冬の寒風吹きすさぶ朝、受診者の大半が無意識に選んでしまうのが機能性発熱インナーの代表格であるユニクロのヒートテックや、厚手のデニールタイツです。しかし、医療機関の受付や更衣室で「ヒートテックは脱いでください」と看護師から促され、困惑する声が毎年SNSや相談サイトに溢れています。これには、単なるマナーを超えた医学的・技術的な明確な理由が存在します。

放射線技師や健診センターの技術指針によると、ヒートテックNGの理由は生地の構造にあります。発熱機能を持たせるために使用されているレーヨン、アクリル、ポリウレタンといった化学繊維は非常に高密度に編み込まれており、さらに一部の製品には静電気防止のために微細な金属繊維や鉱物由来の成分が練り込まれています。これが胸部X線検査において「すりガラス状の薄いモヤ」のような陰影(アーチファクト)として写り込み、初期の肺炎や微小な肺結節と見分けがつかなくなるリスクを生み出します。再撮影になれば被ばく量が増えるだけでなく、健診ライン全体の進行を止めてしまう事態を招きます。

一方、足元のタイツやストッキングの脱着が問題視される最大の現場要因は、心電図検査にあります。心電図では両手首だけでなく「両足首」の素肌に直接電極クリップを装着しなければなりません。タイツやつま先まで覆うストッキングを着用していると、ベッドサイドで完全にボトムスを脱ぎ、タイツを脱ぎ捨てる作業が発生します。この脱衣にかかるわずか1〜2分のロスが数十人単位で積み重なることで、健診フロア全体の大規模な待ち時間へと直結しているのが実情です。

山口 彩花

山口 彩花

写真家・フォトエディター

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。

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