「ただのニキビ」放置は危険?おできとの違いと痛むしこりの正体
「ただのニキビ」放置は危険?おできとの違いと痛むしこりの正体に関する主要な事実を丁寧にまとめました。最新データをチェックしましょう。
SNSや知恵袋などのコミュニティでは、「ニキビだと思って針で刺して押し出したら、翌日顔半分が腫れ上がった」「お尻のおできを潰したら激痛で座れなくなり救急外来へ駆け込んだ」という切実な告白が毎年数多く投稿されています。
おできを潰してはいけない理由は、医学的な生体防御反応の仕組みにあります。黄色ブドウ球菌が毛包深部で増殖すると、生体は感染を封じ込めるために周囲に強固な線維組織の壁(肉芽組織)を構築します。指や器具で患部を強く圧迫すると、この防壁が内部で物理的に破壊され、高圧状態にあった膿汁や細菌が皮下深部組織や血管内へと一気に押し流されてしまいます。
その結果、皮下脂肪組織全体に細菌が広がる「蜂窩織炎(ほうかしきえん)」を発症し、高熱や入院加療を要する事態に発展するケースがあります。さらに、真皮深層のコラーゲン組織が広範囲に断裂するため、治癒後も永久に消えない深いクレーター状の陥没瘢痕や色素沈着として残ることになります。