ミラノ五輪で勝敗を分けた「0.1点の狂気」――新ルールがもたらしたフィギュアスケート・スピン新時代
ミラノ五輪で勝敗を分けた「0.1点の狂気」――新ルールがもたらしたフィギュアスケート・スピン新時代にまつわる最新トピックを分かりやすく発信ます。
ジャンプで4回転を何本跳んだか。メディアの注目は常にそこへ集まる。しかし、プロのジャッジが見ているのは別の場所だ。今回の五輪でも、フリースケーティングで完璧なジャンプを見せながら、後半のスピンで「レベル3」判定を受け、金メダルを逃した有力選手がいた。
フィギュアスケートにおけるスピンは、最高難度の「レベル4」から「レベル1」まで評価される。レベルを一つ落とすだけで、基礎点は大きく下がる。さらに、出来栄えを示すGOEの加点チャンスも失う。この「レベルの取りこぼし」こそが、現代の競技会における最大の悪夢なのだ。コンマ数点の差で運命が変わる氷上の戦いにおいて、スピンの失敗は致命傷となる。