名曲Drift Awayに秘められた真実|ドビー・グレイの魂と奇跡

名曲Drift Awayに秘められた真実|ドビー・グレイの魂と奇跡の重要ポイントをご紹介します。役立つ情報が満載です。

日本国内のネットコミュニティや音楽ブログにおいて、「Drift Away」に関して長年流布している典型的な誤解が2つ存在します。検証を通してその実態を明らかにします。

誤解1:「Drift Awayはローリング・ストーンズのオリジナル曲である」という混同

検索エンジンや動画サイトで「Drift Away」を調べると、ローリング・ストーンズ(The Rolling Stones)のバージョンが上位に表示されるケースが多々あります。これを見た一部のリスナーが「ストーンズの隠れた名曲をドビー・グレイがカバーした」と誤認する事態が後を絶ちません。

真相は正反対です。ストーンズは1974年の名盤『It's Only Rock 'n Roll』のレコーディングセッション中に、ドビー・グレイのヒットに触発されてこの曲をカバー録音しました。長年公式アルバムには収録されず、ブートレグ(海賊盤)としてファンの間で神格化されていましたが、2021年にリリースされた『Tattoo You(刺青の男)』40周年記念デラックス・エディションの未発表音源集『Lost & Found: Rarities』に収録され、晴れてオフィシャル化されました。ミック・ジャガー特有の粘り気のあるボーカルが炸裂する素晴らしいカバーですが、正真正銘のオリジナルヒットはドビー・グレイの1973年版です。

誤解2:「ドビー・グレイはDrift Awayだけの一発屋(ワンヒットワンダー)」という過小評価

日本国内では「The 'In' Crowd」と「Drift Away」の知名度が突出しているため、彼を一発屋と見なす言説が散見されます。しかし、アメリカ本国における彼のディスコグラフィを紐解けば、これは完全な誤りであることが分かります。

1960年代半ばから1980年代にかけて、彼はR&Bチャートのみならず、カントリー・チャートの常連でした。「Loving Arms」(全米61位)、「If Love Must Go」(カントリーチャート上位)など多彩なヒットを記録し、ロッド・スチュワートやレイ・チャールズら数多のトップアーティストが彼の歌唱法や楽曲をカバーしています。ジャンルを越境した「カントリー・ソウルのパイオニア」としての足跡を無視して一発屋と片付けるのは、極めて一面的な見方と言わざるを得ません。

佐藤 大輔

佐藤 大輔

シニアコンテンツプロデューサー

最新のテクノロジーと生活デザインの融合をテーマに、国内外の最新トピックを発信しています。

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