77歳にしてリングに立つ「関節技の鬼」——藤原喜明が語る癌克服後の肉体と、職人として生きる“今”
77歳にしてリングに立つ「関節技の鬼」——藤原喜明が語る癌克服後の肉体と、職人として生きる“今”の特集記事をご紹介します。役立つ情報がチェックできます。
2000年代後半に襲いかかった胃がんの公表は、多くのプロレスファンに衝撃を与えた。胃の大部分を切除するという大手術を経て、多くの者が長期離脱や引退を覚悟した。しかし、彼は驚異的なスピードでリングへと戻ってきた。
現在の健康状態について尋ねると、煙に巻くような笑顔を浮かべる。「医者からは色々言われるけどな、好きな酒を飲んで好きなことをやるのが一番の薬なんだよ」。もちろん、無茶ばかりをしているわけではない。自分の体調の変化には誰よりも敏感で、無理をしない塩梅を長年の勘で心得ている。
病気を克服した経験は、彼の人生観をよりシンプルに、そして強固にした。「明日死ぬかもしれないなら、今日を全力で面白がる」。その開き直りとも言える潔さが、彼の細胞一つひとつを活性化させているのかもしれない。