ケロイド体質の見分け方と肥厚性瘢痕の違い|セルフ診断と最新治療法
今注目を集めている ケロイド体質の見分け方と肥厚性瘢痕の違い|セルフ診断と最新治療法について、詳しいまとめを整理して公開しています。
「傷跡が赤く盛り上がっている=ケロイド体質」という認識は、医学的には完全な誤解です。皮膚の真皮深層に達する深い傷や熱傷、手術創が治癒する過程でコラーゲン線維が過剰に産生されると、赤く盛り上がった病変が形成されます。この盛り上がる傷跡は、大きく「真性ケロイド(Keloid)」と「肥厚性瘢痕(Hypertrophic scar)」の2種類に分類されます。
両者の最大の相違点は「病変が元の傷の範囲を超えて周囲の正常な皮膚へ侵展していくかどうか」です。肥厚性瘢痕は、傷のラインの中に盛り上がりが留まり、数か月から数年をかけて赤みが引き、自然に平坦化(成熟瘢痕化)する傾向があります。これに対し、真性ケロイドは正常な皮膚組織へカニの足のように浸潤・拡大を続け、自然治癒することは極めて稀です。