ケロイド体質の見分け方と肥厚性瘢痕の違い|セルフ診断と最新治療法

今注目を集めている ケロイド体質の見分け方と肥厚性瘢痕の違い|セルフ診断と最新治療法について、多角的な視点を分かりやすく掲載しています。

「傷跡が赤く盛り上がっている=ケロイド体質」という認識は、医学的には完全な誤解です。皮膚の真皮深層に達する深い傷や熱傷、手術創が治癒する過程でコラーゲン線維が過剰に産生されると、赤く盛り上がった病変が形成されます。この盛り上がる傷跡は、大きく「真性ケロイド(Keloid)」と「肥厚性瘢痕(Hypertrophic scar)」の2種類に分類されます。

両者の最大の相違点は「病変が元の傷の範囲を超えて周囲の正常な皮膚へ侵展していくかどうか」です。肥厚性瘢痕は、傷のラインの中に盛り上がりが留まり、数か月から数年をかけて赤みが引き、自然に平坦化(成熟瘢痕化)する傾向があります。これに対し、真性ケロイドは正常な皮膚組織へカニの足のように浸潤・拡大を続け、自然治癒することは極めて稀です。

項目肥厚性瘢痕(一般に多い傷跡)真性ケロイド(本来のケロイド)編集部の臨床的見解病変の広がり元の傷の範囲内に限定される元の傷の境界を越えて正常皮膚へ拡大見分けにおける最大の決定的要素時間経過と転帰1〜3年で次第に赤みが消え平坦化数年以上経過しても増殖・拡大が持続長期化する場合は真性ケロイドを疑う好発部位関節部、可動部、下腹部など全身前胸部、肩周囲、肩甲骨部、耳垂(耳たぶ)皮膚張力と微小炎症が強い部位に集中自覚症状軽度のかゆみ・違和感激しいかゆみ・ズキズキする自発痛炎症活動性の高さが神経過敏を引き起こす単独切除時の再発率適切な縫合で再発率は低め(約10〜20%)単純切除のみでは50〜80%以上再発ケロイドの安易な手術は絶対に避けるべき
橋本 菜々子

橋本 菜々子

トレンドリサーチャー

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。

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