世界最大の鳥はダチョウじゃない?飛べる巨鳥から伝説の絶滅種まで徹底解説
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太古の地球に目を向けると、現生種が小さく見えてしまうほどの超巨大鳥類が繁栄していました。古生物学会や博物館の化石標本調査で判明している絶滅種たちのスケールは、まさに伝説の怪鳥そのものです。
アフリカ東方のマダガスカル島にかつて生息していたエピオルニス(象鳥)は、鳥類史上最重量の座を維持しています。全高は約3mに達し、体重は最新の骨格解析によって最大700〜800kgに達したと推定されています。エピオルニスが産んだ巨大な卵の化石は現在もマダガスカルなどで発見されており、長径約30cm、容量はニワトリの卵約160個分という途方もない大きさです。
また、ニュージーランドに生息していた恐鳥類 モアの中でも、ジャイアントモア(Dinornis robustus)は背を伸ばすと全高3.6mに達し、鳥類史上最も背の高い種として知られています。モアは完全に翼の骨(上腕骨や前肢)が退化して消失しており、外見上も翼が一切存在しない特異な進化を遂げていました。
そして空を飛んでいた絶滅鳥の中で最大の記録を持つのが、漸新世から中新世にかけて生息したペラゴルニス・サンデルシです。アメリカ・サウスカロライナ州で発掘された化石の研究(米国科学アカデミー紀要発表)によると、その翼開長は6.4〜7.3mと推定されています。これは現生のワタリアホウドリの2倍以上であり、クチバシには魚を逃さないための「骨性の偽歯」がびっしりと並んでいました。
さらに南米アルゼンチンの中新世後期の地層からは、体重約70kg、翼開長約6〜7mに達する巨大猛禽類アルゲンタヴィスの化石が見つかっています。体重70kgという現代の人間並みの巨体を持ちながら空を飛べた理由として、当時のパンパ(大草原)で発生する強力な上昇気流を利用したグライダー滑空を行っていたことが、生体力学シミュレーションによって証明されています。