虚血性大腸炎の激痛と下血の真相|原因・入院期間から再発予防まで解説
虚血性大腸炎の激痛と下血の真相|原因・入院期間から再発予防まで解説の基本情報から最新動向までを一挙に解説しました。
典型的な虚血性大腸炎の初期症状は、非常に明瞭かつ急激な経過をたどります。発症者の多くが「何時何分に発症したか覚えている」と証言するほど、予兆のない突然の左下腹部痛から始まります。
初期の激痛は、腸管が虚血に反応して異常な痙攣を起こすために生じます。その後、数十分から数時間のうちに強い便意を催して激しい下痢となり、最終段階として鮮紅色の下血や粘血便が排出されます。出血の色調は暗赤色ではなく、鮮やかな赤色から赤褐色であることが一般的です。
診断を確定させる上で不可欠となるのが大腸内視鏡検査です。急性期の腸粘膜には、縦走する発赤、浮腫、びらん、暗赤色の縦長潰瘍がはっきりと確認されます。ただし、急性期に無理な送気を行って内視鏡を挿入すると、虚血で脆くなった腸壁を穿孔(破裂)させる危険があるため、現場の消化器内科医は注気量を極力抑え、慎重に病変の範囲と深さを観察します。状態に応じて腹部造影CT検査を先行させ、腸管壁の肥厚や壊死の兆候がないかを確認するアプローチが標準的です。