寺山修司アングラ演劇の真相!昭和の熱狂と現代カルチャーの源流
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寺山の表現衝動は舞台の枠に収まるはずもなく、必然的に映像メディアへと溢れ出した。その強力なパートナーとなったのが、低予算ながら実験的映画を世に送り出し続けた独立プロダクション、日本アート・シアター・ギルド(ATG)である。
1971年に公開された長編映画『書を捨てよ町へ出よう』は、映画という媒体そのものを解体する挑戦作だった。スクリーンの向こうから主人公が観客に話しかけ、観客自身の行動を催促する。映画馆という閉ざされた暗闇を街頭へと解放しようとするこの前衛映画は、当時の若者文化に壊滅的な地殻変動をもたらした。撮影現場では即興とドキュメンタリーの手法が入り交じり、虚像と実像が目まぐるしく交錯するスリリングな実験が繰り返されていた。