Tube『あー夏休み』誕生の裏側と現在|色褪せない名曲の真実
Tube『あー夏休み』誕生の裏側と現在|色褪せない名曲の真実にまつわる最新トピックを詳しく紐解きます。
『あー夏休み』の発売年は1990年5月21日。TUBE通算11枚目のシングルとして世に放たれ、同年のアルバム『N・A・T・S・U』の先行シングルとしても大きな話題を呼びました。しかし、この楽曲のレコーディング現場は、決して順風満帆なスタートではありませんでした。
当時、爽やかな湘南サウンドのイメージが定着していたTUBEは、アーティストとしての次なる一手を模索していました。プロデューサーの長戸大幸氏から提示された「もっと泥臭く、誰もが一発で覚えられるインパクト」というコンセプトに対し、ボーカルの前田亘輝とギターの春畑道哉は最初、強い戸惑いを覚えたと当時の制作回顧録で明かされています。
当初、前田が持ち込んだ英語混じりの洗練されたメロディラインに対し、プロデューサー側から返ってきたのは「サビの頭を『あー夏休み』というド直球のフレーズにせよ」という大胆なオーダーでした。メンバーは「あまりに直接的すぎて格好悪いのではないか」と猛反発したものの、一度スタジオで音を合わせた瞬間、その圧倒的なキャッチーさにスタジオ内の空気が一変。結果として、CMタイアップ(JAL STORY夏'90)との相乗効果も手伝い、バンドのキャリアを決定づける特大ヒットへと昇華しました。