茶の湯の革新、京都と東京で沸騰する抹茶カフェの深層を独自取材

茶の湯の革新、京都と東京で沸騰する抹茶カフェの深層を独自取材に関する専門家の意見を丁寧に解説いたします。

東京・蔵前の裏通りにひっそりと佇む無機質なコンクリート打ち放しの空間。看板すら掲げないその店では、注文を受けてから一杯ずつ石臼で挽き上げた単一品種(シングルオリジン)の茶葉を、エスプレッソマシンで高圧抽出する。口に含んだ瞬間に広がるのは、暴力的なまでの旨味と、それに寄り添う澄んだ苦味。既存の甘いラテの概念は一瞬で吹き飛ぶ。

一方、京都・東山の路地に潜む築百年の町家を改装した店舗では、初夏のわずか一週間に手摘みされた希少品種「あさひ」を用いた、未公開の限定デザートコースが密かに提供されていた。濃密なテリーヌに合わせるのは、温度帯を変えて供される三段階の点て茶。これまでの甘味処という枠組みを軽々と飛び越え、五感のすべてを茶葉のテロワールへと没入させる、まさに究極の和カフェ体験がそこにある。

田中 結衣

田中 結衣

デジタルマーケティングコンサルタント

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。

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