スポーツメーカーロゴの真実!有名ブランドに隠された意味と誕生秘話
スポーツメーカーロゴの真実!有名ブランドに隠された意味と誕生秘話にまつわる最新トピックを分かりやすく発信ます。
欧米のブランドが神話やアニミズム、スピード感をモチーフにするなか、日本の2大メーカーであるアシックスとミズノは、徹底した「職人気質」と「生体力学(バイオメカニクス)」を意匠に注ぎ込んできました。
アシックスストライプ|足ブレを止めるために引かれた運命の交差線
1949年に神戸で創業したオニツカ株式会社。創業者・鬼塚喜八郎氏の「青少年の育成にスポーツを通じて貢献したい」という熱い願いから始まった同社ですが、アシックス アシックスストライプ 歴史の決定打となったのは、1966年に発表された通称「メキシコライン」でした。
1968年のメキシコ五輪を控えた開発陣は、激しいステップやコーナリング時に靴の中で足が横滑りするのを防ぐため、アッパー(甲被)の補強方法を模索していました。試行錯誤の末に生み出されたのが、縦に走る2本のラインと、それを横切る2本の交差ラインでした。この幾何学的配置は、靴紐を締めた際に甲周りを均一にホールドし、同時にかかと部分の剛性を劇的に高めるという驚くべき力学的効果を発揮しました。
「見た目の美しさは、無駄のない機能の結果として現れる」。この設計思想こそが、後にオニツカ、ジィティオ、ジェレンクの3社統合によって誕生したアシックス(社名はラテン語の格言『Anima Sana In Corpore Sano=健全な身体に健全な精神があれかし』の頭文字)の精神的支柱となって受け継がれています。
ミズノ ランバードマーク|銀河の軌道と鳥が描く未来への飛翔
一方、1906年に大阪で創業した日本を代表する総合スポーツメーカー・ミズノ。長年親しまれてきたアルファベットの「Mマーク」から、なぜ現在の大胆なミズノ ランバードマーク 由来へと舵を切ったのか。
背景にあったのは、1980年代初頭の本格的な世界進出計画でした。世界市場を見据えたとき、Mという文字は他業種でも溢れており、真の独創性を主張するには不十分でした。そこで1982年、創業80周年に向けた一大プロジェクトとして新マークの開発がスタートします。
開発チームが追求したのは、「惑星の運行軌道(コズミックサイクル)」という無限の広がりと、「大空を自在に翔ける鳥」の生命力でした。宇宙空間を滑らかに周回する星のラインと、力強く羽ばたく鳥のシルエットが融合し、1983年に「ランバード」が誕生しました。グラウンドを駆ける(RUN)鳥(BIRD)は、アスリートが自己の限界を超えて未来へ羽ばたくダイナミズムを視覚化した、日本デザイン史に残る傑作です。