採血が痛くない方法はある?痛みを激減させる科学的裏ワザと現場の真実
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「どこの血管から血を抜かれるか」によっても、痛みの強度は劇的に変化します。肘の内側には主に3本の静脈が走行しています。それぞれの解剖学的特徴を理解しておくと、自身の血管の個性を把握する目安になります。
日本臨床検査標準化協議会が策定する「採血法ガイドライン」においても、第一選択は明確に正中肘静脈と指定されています。一方で、手の甲(手背静脈)は皮膚直下に神経受容器が密集しており、骨に近い構造上、針先が触れた際の痛覚強度が腕に比べて圧倒的に高くなります。「血管が出にくいから」とすぐに手の甲を差し出すのではなく、まずは腕の保温と下垂によって肘の静脈を浮き立たせることが鉄則です。
なお、採血中に指先へ向けて「電気が走るようなピリッとした痺れ」や刺すような激痛が走った場合は、針先が皮神経に接触している神経損傷の兆候です。このしびれ痛みの原因を「採血だから痛いのは我慢しなければ」と放置すると、複合性局所疼痛症候群(CRPS)や長期の神経麻痺につながる恐れがあります。違和感を覚えた瞬間、即座に「痺れています!」「痛いです!」と声を上げ、直ちに抜針してもらわなければなりません。