「していった」の漢字表記は誤り?公用文ルールとビジネス敬語の正解

「していった」の漢字表記は誤り?公用文ルールとビジネス敬語の正解の具体的な内容に迫る! わかりやすい言葉で紐解きます。

大手企業の広報部門や法務関連の文書校閲現場を調査すると、「ひらがな表記では頼りなく見えるため、あえて漢字の『して行った』を使っている」という書き手の声が少なからず存在します。また、SNSやQ&Aサイトでも「漢字で書くのが正しいマナーではないか」という質問が定期的に交わされています。

しかし、コミュニケーション心理学および情報デザインの観点から見ると、この認識には明確な落とし穴があります。文章内の漢字含有率(テキスト全体に占める漢字の割合)が高くなりすぎると、読者の認知負荷(Cognitive Load)が急激に上昇します。

理想的な日本語文章の漢字含有率は約20%〜30%とされています。実質的な意味を持たない補助動詞まで漢字にしてしまうと、文章全体が黒く重苦しい印象になり、要点が瞬時に伝わりにくくなります。「して行った」を「していった」とひらがなにする処理は、単なる文法上の規程にとどまらず、読み手の認知的負担を減らすための配慮でもあります。

田中 結衣

田中 結衣

デジタルマーケティングコンサルタント

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。

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