本棚で床は本当に抜ける?耐荷重180Kgの限界と賃貸の補強対策
本棚で床は本当に抜ける?耐荷重180Kgの限界と賃貸の補強対策について見逃せない 注意点を分かりやすい構成で解説いたします。
一般住宅の床がどれだけの重さに耐えられるのか、その根拠となるのが建築基準法施行令第85条です。同条項では、住宅の居室における床の積載荷重基準を「1800N/㎡(約180kg/㎡)」と定めています。この数値は、人間が生活し、一般的な家具を配置することを前提に構造計算された安全基準です。
ここで見落としてはならないのが、「180kg/㎡は部屋全体に均等に重さが分散されている場合の基準」という点です。大型本棚のように、幅90cm×奥行き30cmほどの狭い設置面積に数百キロの荷重が集中(点荷重)する場合、局所的な耐荷重限界は瞬く間に突破されます。
実際の本の重さを種類別に計算すると、本棚がいかに過酷な重量物であるかが浮き彫りになります。
- 文庫本・新書:1冊あたり約150g〜200g(100冊で約15〜20kg)
- 一般的なコミック(新書判・B6判):1冊あたり約200g〜250g(100冊で約20〜25kg)
- A5判学術書・ハードカバー単行本:1冊あたり約500g〜800g(100冊で約50〜80kg)
- 大判美術書・専門雑誌・図鑑:1冊あたり約1.0kg〜2.0kg(100冊で約100〜200kg)
高さ180cm×幅90cmクラスの標準的な本棚には、コミックなら約400〜500冊、学術書なら約200〜300冊が収まります。これに木製本棚自体の自重(約30kg〜50kg)を加算すると、総重量は150kg〜250kg以上に達します。設置面積が約0.27㎡であることを考慮すると、床にかかる単位面積あたりの圧力は基準値を大幅にオーバーしている計算になります。