ひいてはとしいてはの違いとは?誤用の真相とビジネスでの正しい使い方

ひいてはとしいてはの違いとは?誤用の真相とビジネスでの正しい使い方に関する疑問を分かりやすくまとめました。専門的な情報をチェックしましょう。

「ひいては」を漢字で書く場合、一般的に延いてはの漢字表記が当てられます。影響が遠くまで「延びる」という意味を想起しやすいため、小説や個人のブログ記事などでは頻繁に見かける表記です。しかし、公的な文書を作成する際には、別の重大な罠が存在します。

文化庁が告示している「常用漢字表」において、「延」という漢字に認められている訓読みは「のびる・のべる・のばす」のみです。「ひ(く)」という訓読みは表外訓(表に掲載されていない読み方)と位置付けられています。このため、公用文におけるひいてはの扱いは、「公用文作成の要領」および大手新聞社が準拠する『記者ハンドブック』などの用字用語集において、「原則として平仮名で表記する」と明確に定められています。

自治体の公式通達、官公庁への提出書類、あるいは上場企業のIRリリースや取締役会議事録といったオフィシャルな書類で「延いては」と漢字表記してしまうと、校閲部門から修正指摘を受ける対象となります。私信やエッセイで漢字を使うこと自体は法的に禁止されているわけではありませんが、教養やビジネスリテラシーが問われる厳密な場面では、平仮名で「ひいては」と記載するのが最も隙のない選択肢です。

阿部 裕樹

阿部 裕樹

エンタメ専門ジャーナリスト

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。

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