『けんかした山』あらすじと結末の真相!名作が教える深い教訓
今注目を集めている 『けんかした山』あらすじと結末の真相!名作が教える深い教訓について、多角的な視点を分かりやすく掲載しています。
物語の舞台は、青空の下で堂々と並び立つ二つの高い山です。二つの山は、どちらが少しでも高いかを巡って毎日毎日「せいくらべ」を繰り返し、激しい口論を続けていました。
太陽(お日さま)が温かい光を注ぎながら「けんかをおやめなさい」となだめ、夜になれば月(お月さま)が優しく「仲良くおしなさい」と語りかけますが、頑固な山たちは意地を張るばかりで一向に聞き入れません。やがて山たちの争いは激化し、怒りに任せて激しい風を吹かせ、石を投げ合い、地響きを立てて大荒れになります。
争いが続いた結果、山に暮らしていた小鳥や動物たちは恐れをなして逃げ出し、美しく咲き誇っていた草花や青々とした木々は吹き飛ばされ、二つの山はすっかり土と岩だけの無残な禿山(はげやま)へと姿を変えてしまいました。周囲から生き物の気配が消え失せ、恐ろしいほどの静寂と孤独が山たちを包み込みます。
そこで山たちは初めて、自分たちの愚かさに気がつきます。「あんなに綺麗だった緑がなくなってしまった」「動物たちも誰もいなくなってしまった」という激しい後悔と寂しさに襲われた二つの山は、互いに顔を見合わせ、大粒の涙をボロボロと流しました。
山たちが流した涙はやがて川となり、乾ききった大地を潤します。その涙の恵みによって再び小さな草の芽が吹き、木々が育ち、鳥や動物たちが戻ってきました。自らの過ちを悟り、痛みを共有した二つの山は二度と背比べの喧嘩をすることなく、互いを認め合って仲良く並び立つようになったという感動的な結末を迎えます。