樋口可南子と篠山紀信が挑んだ表現|伝説の写真集と現在に至る真相

樋口可南子と篠山紀信が挑んだ表現|伝説の写真集と現在に至る真相にまつわる役立つ知識を詳しく紐解きます。

1991年は、日本の写真史において奇跡的な年と呼べます。2月に発売された樋口可南子の『Water Fruit』が地ならしを行い、同年11月に発売された宮沢りえの写真集『Santa Fe』が爆発的セールスを記録しました。同じ篠山紀信撮影による2大金字塔について、詳細なデータを比較分析します。

項目『Water Fruit』(樋口可南子)『Santa Fe』(宮沢りえ)編集部の見解・評価発売年月・出版社1991年2月(朝日出版社)1991年11月(朝日出版社)同じ出版社・写真家による連続的ムーブメント被写体の年齢・属性当時32歳(成熟した実力派女優)当時18歳(国民的トップアイドル)成熟の美と無垢な少女美の対比が際立つ構成公称発行部数推定30万部超(高額大型本として異例)約155万部(写真集の歴代最高記録)樋口が突破口を開いたからこそ宮沢の数字が成立写真のトーンと技法水、光、肉体の曲線美、絵画的・彫刻的乾いた砂漠の光、哀愁、イノセンスの瞬間篠山紀信の変幻自在な作家性を象徴する2作歴史的意義規制の壁を崩した先駆的パイオニア社会全域を巻き込んだポップカルチャーの頂点両作が揃って初めて近代日本の視覚文化が変容した

篠山紀信の代表作一覧を眺めると、山口百恵のポートレート、ジョン・レノンとオノ・ヨーコの『Double Fantasy』ジャケット撮影、『激写』シリーズなど枚挙にいとまがありません。しかし、国家の規制や世論の常識そのものに真っ向から揺さぶりをかけたという点において、『Water Fruit』は間違いなく彼のキャリアにおける最大の転換点でした。

吉田 誠

吉田 誠

インテリア&ライフスタイルコーディネーター

最新のテクノロジーと生活デザインの融合をテーマに、国内外の最新トピックを発信しています。

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