車の修復歴とは?事故歴との違いや買ってはいけない危険車を見抜く極意
車の修復歴とは?事故歴との違いや買ってはいけない危険車を見抜く極意について押さえておきたい 理由を厳選して解説いたします。
「真っ直ぐ走らなくても、街乗りで近所のスーパーに行くだけなら問題ないだろう」と考えるのは極めて危険です。2026年を迎えた自動車環境において、修復歴車が抱える最大のリスクは、走行性能の物理的な違和感以上に「先進安全運転支援システム(ADAS)の暴走・機能停止」にあります。
現代の自動車には、衝突被害軽減ブレーキ(自動ブレーキ)、レーンキープアシスト、全車速追従クルーズコントロールを制御するために、フロントグリル奥のミリ波レーダーやフロントガラス上部の複眼カメラがミリ単位の精度で組み込まれています。車体の最前部にあるフロントクロスメンバーやラジエータコアサポート、あるいはAピラーがわずか1ミリ傾いているだけで、100メートル前方ではレーダーの照射角度が数十センチから1メートル以上もズレて認識されます。
国土交通省が義務付けを進めた「特定整備制度」において、骨格修理に伴う電子制御装置のエーミング(機能校正)は厳密な法規対象となっています。しかし、街の無認可業者やコストカットを優先する悪質な修理工場では、高額な専用ターゲット機材やスキャンツールを用いた正確な再校正を行わず、メーターパネルのエラー警告灯を汎用診断機で一時的に消去しただけで店頭に並べる事例が報告されています。前方に何もない平坦路で突然緊急ブレーキが作動したり、カーブで意図しないステアリング制御が介入して対向車線へ弾き出されたりといった、命に直結する暴走事故の危険が現実のものとなっているのです。