胸腔ドレーンの呼吸性変動とは?消失の理由と観察ポイント徹底解説
胸腔ドレーンの呼吸性変動とは?消失の理由と観察ポイント徹底解説についての最新情報を徹底解説します。
集中治療室(ICU)や救急現場、全身麻酔下の管理において極めて重要なのが、人工呼吸器装着時における呼吸性変動の逆転です。自発呼吸のメカニズムをそのまま当てはめて観察していると、重大な誤認を引き起こす原因になります。
人工呼吸器による強制換気は、気道内へ空気を力強く押し込む陽圧換気です。そのため、吸気(送気)フェーズでは胸郭が強制的に押し広げられ、胸腔内圧は一気に陽圧へと跳ね上がります。この押し出す陽圧力によって、水封室の水柱は下方へと押し下げられます。反対に呼気フェーズになると回路内の圧が解放され、胸腔内圧が相対的に下がるため、水柱は上方に持ち上がります。
すなわち、陽圧換気下では「吸気で下がり、呼気で上がる」という逆転現象が正常な挙動です。自発呼吸と真逆の動きを示すため、患者の呼吸モードが完全強制換気(VCV/PCV)なのか、自発呼吸を活かしたプレッシャーサポート換気(PSV)なのかを必ず照合しながらアセスメントすることが鉄則です。