足の甲がゴリゴリ痛い原因は?しこりや異音の正体と最新の対処法を解説
足の甲がゴリゴリ痛い原因は?しこりや異音の正体と最新の対処法を解説の真相や最新動向に迫る! わかりやすい言葉で紐解きます。
足の甲を動かしたときに生じる「ゴリゴリ」「ミシミシ」といった摩擦音や硬い感触は、医学的には組織同士の干渉によって引き起こされます。日常の診療現場で頻繁に特定される主要な原因疾患は、主に以下の4つに大別されます。
第1に挙げられるのが足の甲の腱鞘炎(足背腱鞘炎・長母趾伸筋腱炎)です。足の甲には、足首や足の指を上に持ち上げるための腱が何本も走っています。これらを包む腱鞘(けんしょう)との間で過度な摩擦が起きると炎症が生じ、動かすたびに「軋轢音(クレピタス音)」と呼ばれるゴリゴリした摩擦感と鋭い痛みを引き起こします。きつい靴の圧迫や、急激なランニング・歩行の増加が引き金になります。
第2の正体として多いのが足の甲のガングリオンです。関節包や腱鞘の隙間から分泌液が漏れ出し、ゼリー状の物質が詰まったコブ(腫瘤)を形成します。触ると軟骨のように硬く感じられることが多く、「骨が出っ張ってきた」と錯覚するケースが目立ちます。ガングリオン自体は無害な良性疾患ですが、靴で圧迫されたり周辺の知覚神経を刺激したりすると、しこりを押した際に強い痛みが走ります。
第3に、中高年以降や長年のスポーツ経験者に多発するのがリスフラン関節症(変形性関節症)です。足の甲の中央部にあるリスフラン関節の軟骨がすり減り、関節の縁に「骨棘(こつきょく)」と呼ばれる骨のトゲが形成されます。この骨棘が皮膚の下でゴツゴツと隆起し、歩行時の蹴り出しや着地の衝撃で強い痛みを生じさせます。いわゆる「骨が出っ張る外骨腫」と自己認識されるケースの多くが、この変形性変化に該当します。
さらに見逃せない第4の原因が、骨に微細な亀裂が入る足の甲の疲労骨折(主に第2・第3中足骨)です。繰り返される負荷によって生じ、初期は骨膜の炎症に伴うゴリゴリとした違和感や腫れから始まります。単なる筋肉痛や靴擦れと過信して放置すると、完全骨折へと進行する恐れがあるため警戒を要します。