猗窩座と恋雪の約束とは?術式展開に隠された愛の伏線と最期の真実
猗窩座と恋雪の約束とは?術式展開に隠された愛の伏線と最期の真実の基礎知識と応用に迫る! 専門的な視点で紐解きます。
復讐を終え、もはや生きる目的を失い虚無の塊となっていた狛治の前に現れたのが、鬼の始祖・鬼舞辻無惨でした。無惨は67人を素手で惨殺した狛治を異能の者と見なし、無理やり大量の血を注ぎ込んで鬼へと変貌させます。鬼となった際、あまりの精神的苦痛と無惨の支配により、狛治は人間時代の記憶をすべて剥奪されてしまいました。
記憶を失い「猗窩座」と名づけられた彼は、ただ「強くなければ守れない」「弱者は淘汰する」という強烈な執着だけを行動原理として数百年を生きることになります。しかし、脳の記憶は消去されても、彼の魂と肉体には恋雪への愛が鮮烈に刻み込まれていました。その証拠こそが、猗窩座が操る血鬼術「術式展開」の真実です。
術式展開を発動する際、足元に広がる「羅針」の陣は、恋雪が生前身につけていた雪の結晶を模した髪飾りと完全に一致しています。さらに、彼の放つ武術の技名は、すべて恋雪と生前に見た「花火」に由来しているのです。
「破壊殺・羅針」「空式」「乱式」「滅式」をはじめ、「脚式・冠先割(かむろさきわり)」「鬼芯八重芯(きしんやえしん)」「飛遊星千輪(ひゆうせいせんりん)」、そして最大大技の「終式・青銀乱残光(せいぎんらんざんこう)」――これらはすべて、江戸時代に恋雪と一緒に見上げた打ち上げ花火の種類や情景そのものでした。記憶を失ってもなお、彼は最愛の女性との思い出を繰り出しながら戦い続けていたのです。
また、鬼の中で唯一、童磨からも指摘された「女性を絶対に喰らわない・殺さない」という猗窩座の特異な性質も、無惨の許可を得て例外的に通されていたものであり、「女性(恋雪)を傷つけない」という魂の誓いが無意識に働いていた結果でした。