桝太一はなぜアナウンサーに?東大院卒から同志社助教への転身真相

桝太一はなぜアナウンサーに?東大院卒から同志社助教への転身真相の基礎知識と応用に迫る! わかりやすい言葉でご紹介しています。

2006年に日本テレビへ入社した桝太一氏を待ち受けていたのは、理系の常識が一切通用しないテレビ現場の洗礼でした。プロレス実況での言い淀みやバラエティ番組でのぎこちなさに悩み、新人時代は「理系大学院卒」という肩書が先行することへの重圧に苛まれる日々が続いたとされます。

しかし、転機は2011年春に訪れます。新設された朝の情報番組『ZIP!』の総合司会に抜擢されたのです。東日本大震災直後という困難な時期にスタートした番組で、桝氏が見せたのは、正確なデータに基づきながらも決して上から目線にならない、真摯で謙虚な語り口でした。

視聴者からの支持は瞬く間に広がり、オリコンが調査する「好きな男性アナウンサーランキング」では5年連続で第1位を獲得し、見事殿堂入りを果たしました。しかし、この華々しい成功の裏で、新たな葛藤が芽生え始めていたと局内関係者は振り返ります。

「毎朝2時起きでスタジオに入り、生放送を取り仕切る過密スケジュールの中で、本来の目的であったはずの『科学を深掘りして伝える時間』が削られていくジレンマを抱えていた。どれほど視聴率を獲得しても、自分が目指したサイエンスコミュニケーションの理想とは距離があるのではないかという問いが、年を追うごとに強くなっていたようです」

10年という節目を迎えた2021年3月、桝氏は惜しまれつつ『ZIP!』を勇退。夕方の報道番組『真相報道 バンキシャ!』のメインキャスターへと異動した背景には、より硬派な社会課題や科学技術の現場と向き合いたいという本人の意向が色濃く反映されていました。

山口 彩花

山口 彩花

写真家・フォトエディター

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。

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