上野の西郷隆盛像はなぜ浴衣?妻が漏らした顔の真相と知られざる謎

上野の西郷隆盛像はなぜ浴衣?妻が漏らした顔の真相と知られざる謎の基礎知識と応用に迫る! わかりやすい言葉でまとめました。

西郷隆盛像にまつわる言説のなかには、ネット上でまことしやかに語られながらも歴史的事実とは異なる誤解がいくつか定着しています。

最も根深い誤解は、「西郷が下半身に何も穿いておらず、浴衣をまくり上げて歩いている」という俗説です。これは銅像の着物の裾が短く見えることから生じた勘違いですが、前述の通りこの衣装は散歩用の浴衣ではなく、草木が生い茂る山林を疾走するための狩猟服です。裾をからげ、足元にはしっかりと草鞋を履き、腰には獲物を捌くための短刀を備えているのが正確な構造です。だらしない姿ではなく、当時の野外実用着として極めて機能的なスタイルでした。

もうひとつの盲点は、「キヨッソーネの肖像画はまったくのでたらめである」という極端な言説です。確かに写真は使われていませんが、キヨッソーネは西郷の親族だけでなく、かつて西郷と親交の深かった政府高官たちに何度も下絵を見せ、ミリ単位での修正を繰り返して完成させています。従道や大山巌という近親者の骨格をベースにしたことは科学的にも理にかなっており、「実物とまるでかけ離れた完全な架空の顔」と断じるのは早計です。

高橋 健太

高橋 健太

ライフスタイル編集者

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。

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