島根ベタ踏み坂の真相|江島大橋の傾斜角度と撮影スポット徹底検証

島根ベタ踏み坂の真相|江島大橋の傾斜角度と撮影スポット徹底検証の見逃せないポイントをわかりやすく整理しました。

江島大橋が一躍脚光を浴びたきっかけは、2013年末に放映された大手自動車メーカー・ダイハツ「タントカスタム」のテレビCMでした。俳優の豊川悦司さんと綾野剛さんが乗車し、「ベタ踏みだろ、この坂」「坂、ベタ踏み坂」という印象的なセリフとともに急坂を力強く駆け上がる演出が話題となり、「ベタ踏み坂」の通称が一気に全国へ定着しました。

では、実際の傾斜角度はどれほどなのでしょうか。管理主体である境港管理組合の公式諸元データを確認すると、道路の最大勾配は島根側(松江市八束町江島側)で6.1%、鳥取側(境港市渡町側)で5.1%となっています。

道路勾配の単位である「%(パーミルではなくパーセント)」は、水平方向に100メートル進んだ際に何メートル上昇するかを表す指標です。これを角度(度数)に換算すると以下のようになります。

  • 島根側の勾配 6.1%:約3.49度(100メートル進んで6.1メートル上がる)
  • 鳥取側の勾配 5.1%:約2.92度(100メートル進んで5.1メートル上がる)

角度に直すと「約3.5度」であり、スキー場の初級者コース(傾斜10度前後)や、一般的な立体駐車場のスロープ(傾斜8%〜15%程度)と比較しても、数値上は決して過酷な激坂ではありません。現代のCVT(無段変速機)やターボ、ハイブリッド機構を搭載した一般的な軽自動車・コンパクトカーであれば、通常のアクセルワークで時速40〜50kmの法定速度を余裕をもって維持できます。

したがって、「アクセルを床までベタ踏みしないと失速する」というイメージは、あくまで車の登坂性能を強調するためのCM上のキャッチコピーと演出によるものであり、実際には無理なく走れる近代的な高規格橋梁というのが構造工学的な真実です。

山下 哲也

山下 哲也

自動車・モビリティライター

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。

Share this article
Twitter Facebook Pinterest