ジブリ立体建造物展の再開催はある?油屋模型の凄みと図録の現在
ジブリ立体建造物展の再開催はある?油屋模型の凄みと図録の現在の疑問点について、最新情報を詳しくお届けします。
ジブリ立体建造物展がこれほどまでに語り継がれる最大の理由は、展示室に鎮座していた立体模型が放つ圧倒的なクラフトマンシップにあります。その象徴が、映画『千と千尋の神隠し』の舞台である湯屋を再現した千と千尋の神隠し油屋模型でした。
全高約3メートルにも達するこの巨大模型は、映画のスクリーンには数秒しか映らない建物の裏側、従業員たちの手狭な居住スペース、増改築を繰り返した複雑怪奇な梁や配管に至るまで、驚異的な解像度で視覚化されていました。木造の質感や屋根瓦の微細な歪みは、単なるキャラクターグッズの延長ではなく、一流の宮大工や造形作家が手掛けた本物の建築模型としての威厳を放っていました。
また、来場者の度肝を抜いたもう一つの主役がハウルの動く城展示です。無数の鉄板をツギハギして作られた荒涼とした外観、巨大な鳥の足のような支持部、不規則に突き出た煙突など、アニメ特有の誇張表現を立体として破綻なく成立させた造形美は圧巻でした。模型の周囲には制作スタッフによる膨大な背景画や美術設定ボードが展示され、平面から立体へと命が吹き込まれるプロセスの目撃者となる体験を提供していました。