高額納税者番付から消えた芸能人|歴代1位の納税額と廃止の真相

高額納税者番付から消えた芸能人|歴代1位の納税額と廃止の真相に関する注目トピックをまとめてご紹介します。関心のある方は必見です。

長者番付の廃止以降、芸能人の所得事情がさらに外から見えにくくなった最大の理由は、個人事務所設立による法人化の徹底にあります。

日本の税制において、個人の所得税は超過累進税率が適用されます。所得が4,000万円を超えると最高税率45%が課され、住民税10%を加えると実に稼ぎの半分以上である最大55%が税金として徴収されます。たとえば年間1億円を個人の給与として受け取ると、半分以上が税金として消えてしまう計算になります。

一方、法人を設立して所属事務所と業務提携を結び、出演料やギャラを「法人の売上」として受け取るスキームを構築した場合、法人税の実効税率は約30%前後に抑えられます。さらに、業務に使用する衣装代、レッスン費、移動用の車両費、打ち合わせの飲食代、自宅兼事務所の家賃の一部を経費として計上できるため、課税対象となる利益を大幅に圧縮することが可能になります。

加えて、配偶者や両親、親族を役員や従業員として登記し、役員報酬を分散して支給することで、世帯全体の税率を低く抑える所得分散スキームも広く用いられてきました。かつて芸能界で顕著だった「ステージママ」が個人事務所の社長に就任し、我が子のギャラを一元管理していた背景には、感情的な結びつきだけでなく、極めて合理的なタックスプランニングの意図が働いていた側面があります。

小林 直樹

小林 直樹

トレンドリサーチャー

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。

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