コイルショックの真相と全結末|ネット史を揺るがした組織票の全貌
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コイルショックが開拓した「ネット投票におけるダークホースの祭り上げ」という様式美は、その後の日本のWebコミュニティに極めて深い爪痕を残しました。
その最大の直系フォロワーと言えるのが、2010年末に発生したレベルファイブの人気アニメ『イナズマイレブン』の劇場版キャラクター人気投票です。このときも2ちゃんねる住民が結託し、主要キャラクターではないベンチウォーマーの教師「五条勝」に組織票を集中させ、見事1位を獲得させた「五条勝 イナズマイレブン 人気投票」事件へと連鎖しました。この際もレベルファイブ側は結果を受け入れ、五条勝をフィーチャーした公式ビジュアルを制作するなど、コイルショックを踏襲した大人の対応を見せています。
さらに2016年、歴代720匹のポケモンを対象に行われた公式の超巨大企画「ポケモン総選挙720」でも、後継コミュニティである「なんJ(実況J・なんでも実況J)」やTwitter(現X)のユーザーを中心に「再びコイルを上位へ」というムーブメントが再燃。この時もコイルは組織票だけに頼ることなく、純粋なネットミームとしての人気も後押しして全720体中「第24位」という大健闘を記録しました。
そして「コイルショック その後 現在」に至るまで、ポケモン公式側もこの歴史を決して黒歴史として葬ることはありませんでした。エイプリルフール企画でコイルに焦点を当てた特設コンテンツを配信したり、コイルだけが部屋を浮遊する公式作業用BGM動画を公開するなど、自虐と愛を交えた公式公認ミームへと成熟させています。