エリクソンの発達課題全8段階一覧!年代別の危機と国家試験の頻出要点
エリクソンの発達課題全8段階一覧!年代別の危機と国家試験の頻出要点を詳しくリサーチ! 読者が気になる 重要ポイントを分かりやすく展開します。
8つのステージで直面する葛藤は、単に「良い状態を目指して悪い状態を捨てる」二者択一ではありません。両方の感情を体験したうえで、前者が後者を上回る比率で統合されることが求められます。
第1段階:乳児期「基本的信頼 vs 基本的不信」
泣いたときに抱き上げられ、空腹時に授乳されるという一連の応答的な関わりを通じ、乳児は「この世界は安全で信頼できる場所だ」という感覚を育みます。一方で、適度な待機時間や不快感から生じる「不信」も、危険を察知する防衛機制として必要です。信頼が不信を上回ったとき、未来への前向きな期待である「希望」が芽生えます。
第2段階:幼児前期「自律性 vs 恥・疑惑」
排泄のコントロールや「自分で歩く」「自分で食べる」といった筋肉系の発達に伴い、自我の芽生え(イヤイヤ期)が訪れます。過度な叱責や先回りの介入を受けると子どもは「自分はダメな存在ではないか」という恥や疑惑を抱きます。見守られながら自分でやり遂げる経験を重ねることで、自らの行動を自制する「意志」を獲得します。
第3段階:幼児後期「積極性(自発性) vs 罪悪感」
言語力と運動能力が飛躍的に向上し、自ら目標を決めて遊んだり、周囲を模倣したりする探究行動が活発化します。大人のルールに抵触して叱られる経験から罪悪感を学びつつ、好奇心と社会的ルールのバランスを取ることで、意図を持って行動する「目的」の徳を身につけます。
第4段階:学童期「勤勉性 vs 劣等感」
小学校での教科学習や集団活動を通じ、道具の使い方や社会的な協調性を学びます。他者と比較される機会が増えるため、成果が出ないと劣等感に苛まれます。努力によって課題を達成する成功体験を積むことで、「やればできる」という自信である「有能感」が確立されます。
第5段階:青年期「同一性(アイデンティティ) vs 同一性の拡散」
「自分は何者なのか」「社会の中でどこへ向かうべきか」という自己の連続性と独自性を模索する時期です。身体の急激な変化や進路選択の重圧に直面し、一時的な迷走(モラトリアム)を経験します。葛藤の末に自己の価値観を打ち立てる「アイデンティティの確立」を果たすことで、自らの信条や他者との約束を守り抜く「忠誠」の力が育ちます。
第6段階:成人初期「親密性 vs 孤立」
自己のアイデンティティを基盤として、他者と深く傷つき合うことを恐れずに心を通わせる段階です。恋愛関係や深い友情、仕事上の強固なパートナーシップを結びます。拒絶への恐怖から自己防衛に走ると孤立を深めますが、相互に献身し合う関係を築くことで「愛」の徳を獲得します。
第7段階:成人期「生殖性(世代継承性・ジェネラティビティ) vs 停滞」
子育てや後輩の育成、地域活動や文化的な創造を通じ、次の世代へ何かを残し伝えようとする欲求(ジェネラティビティ)が高まります。自己の利益や保身のみに終始すると精神的な停滞に陥ります。次世代の成長に関心を持ちサポートすることで、見返りを求めない「世話・配慮」が培われます。
第8段階:老年期「自己統合 vs 絶望」
体力の衰え、社会的役割からの引退、近親者の死などに直面しながら、自らの歩んできた人生を振り返る最終段階です。「もしあの時こうしていれば」という後悔に囚われると絶望に陥ります。失敗も含めた自らの人生を「これで良かったのだ」と受容(自己統合)できたとき、死の恐怖を乗り越える達観の境地である「英知・知恵」に至ります。