わきがを自力で治す方法は実在する?噂の民間療法と最新医学の真実
わきがを自力で治す方法は実在する?噂の民間療法と最新医学の真実の疑問点について、専門知識を詳しくお届けします。
そもそも、自分のニオイが医学的な「ワキガ(腋臭症)」なのか、それとも単なる「汗臭さ(エクリン汗の酸化)」なのかを正しく峻別できている人は多くありません。以下の客観的指標をもとに、わきがセルフチェック診断を行ってみてください。
診断において最も医学的信頼性が高い指標が「耳垢(みみあか)の状態」です。耳の穴の中にはエクリン汗腺が存在せず、アポクリン汗腺のみが分布しています。したがって、耳垢がキャラメル状に湿っている(飴耳)場合、脇のアポクリン汗腺も発達していると医学的に推測されます。
日本人の場合、乾燥したカサカサの耳垢を持つ人が約84%を占め、湿った耳垢を持つ人は約16%に過ぎません。この体質差は、16番染色体上に存在する「ABCC11遺伝子」の塩基配列(シングルヌクレオチド多型)によって厳密に決定されていることが、長崎大学などの分子生物学的研究で解明されています。
わきが遺伝と予防法について科学的な観点から言えば、ワキガは優性遺伝(顕性遺伝)の形式をとります。片親がワキガ体質の場合で約50%、両親ともにワキガ体質の場合は約75〜80%の確率で子どもに形質が受け継がれます。生まれ持った遺伝子の設計図そのものを変える予防法は、現代医学には存在しません。しかし、遺伝を受け継いだとしても、後述する生活環境と細菌コントロールによって、発症(ニオイの発露)の度合いを最小限に抑え込むことは可能です。
以下のチェックリストで3つ以上該当する場合、中等度以上のアポクリン汗腺を有している可能性が高くなります。
- 耳垢が常に湿っており、綿棒でぬぐうと黄色〜茶色く付着する(最重要指標)
- 下着や白いシャツの脇部分が、洗濯しても落ちない黄色いシミになる(アポクリン汗に含まれるリポフスチン色素によるもの)
- 両親、またはどちらかの親が明確なワキガ体質である
- 脇毛が濃く、毛根周辺に白い粉や結晶のようなものが付着することがある
- 家族や親しい人から、脇のニオイを具体的に指摘された経験がある