コクリコ坂からの声優一覧と起用理由の深層!下手評判の真相と裏話
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映画『コクリコ坂から』の声優キャストを語る上で欠かせないのが、主人公・海役の長澤まさみさん、俊役の岡田准一さん、そして水沼役の風間俊介さんの起用経緯です。当時の製作発表記者会見や公式インタビュー資料によると、制作陣には「単なるネームバリュー」ではない明確な狙いがありました。
主人公の松崎海は、朝鮮戦争で機雷に触れて亡くなった船長の父を思い毎朝信号旗を揚げ、多忙な母に代わって下宿人を支えるしっかり者の少女です。宮崎吾朗監督は、海のキャラクターについて「真面目で感情を内に秘めるタイプだが、決して暗い少女ではない。ふとした瞬間に16歳の脆さや可愛らしさがこぼれ落ちる声」を探していました。長澤まさみさんが持つ、どこかハスキーで芯のある声質と、作為を感じさせないナチュラルな発声は、まさに昭和38年をひたむきに生きる海の人物像と合致したのです。
一方、俊役を務めた岡田准一さんは、宮崎吾朗監督の商業デビュー作『ゲド戦記』(2006年)で主人公アレンを演じて以来、監督にとって絶対的な信頼を置くパートナーでした。宮崎吾朗監督は当時のインタビューで、俊という青年の造形について「不器用だが真っ直ぐで、男子特有の熱気と照れ臭さを抱えている」と語っています。岡田さんの声が持つ真っ直ぐな男らしさと哀愁は、重い運命に立ち向かう俊の生き様に重厚な陰影を与えました。
そして、公開後に最も観客を驚かせたのが水沼史郎役の風間俊介さんです。風間俊介さんは鈴木敏夫プロデューサーがドラマでの自然体な演技に着目して抜擢されました。俊の相棒としてカルチェラタン存続運動を先導する生徒会長という難役に対し、風間さんは完璧な滑舌と知的で飄々としたテンポ感を披露。アフレコ現場でも宮崎吾朗監督から絶大な信頼を勝ち取り、スタジオジブリ作品史に残る名演を確立させました。