整骨院と整形外科の違いは?損をしない選び方と併用の落とし穴を検証

整骨院と整形外科の違いは?損をしない選び方と併用の落とし穴を検証について専門的な視点から解説いたします。最新の情報をチェックしてください。

追突事故などで「むちうち(頸椎捻挫)」を負った際、整形外科と整骨院を同時に利用する「併用通院」は、被害者が最もトラブルに巻き込まれやすい危険地帯です。SNSや知恵袋には「整骨院に通っていたら、突然損保会社から治療費の支払いを打ち切られた」という悲鳴が日々投稿されています。

都内の損害保険会社で示談交渉を担当するアジャスター(事故調査員)は、その内情を次のように語ります。

「事故直後から整形外科に行かず、駅前の整骨院だけに毎日通っていた被害者の方が、3カ月後に『痛みが取れないから後遺障害診断書を書いてほしい』と病院に駆け込む例があります。しかし、初診から診ていない医師が後遺障害の証明書を書くことは医学的にも倫理的にも不可能です。結果として自賠責保険の後遺障害等級は非該当となり、本来受け取れるはずだった数百万円規模の賠償金・慰謝料を喪失する結末を迎えます」

損保会社が整骨院通院を警戒する理由は明確です。医師による医学的管理下でのリハビリと異なり、整骨院での施術は治癒の客観的評価が難しく、通院回数稼ぎによる慰謝料・施術費の過大請求を誘発しやすい構造があるためです。

もしむちうち治療で整形外科と整骨院を併用したい場合、以下の3ステップを厳守しなければなりません。

第1に、事故直後に必ず整形外科でレントゲンやMRI撮影を受け、警察提出用の診断書を取得すること。第2に、担当医に対して「仕事帰りに整形外科のリハビリ室へ通うのが難しいため、夜間空いている整骨院で施術を受けたい」と率直に相談し、カルテに医師の同意を明記してもらうこと。第3に、整骨院へ足を運ぶ前に相手方の損保担当者へ連絡し、承諾を得ておくこと。この防衛線を怠れば、治療費の内払いは即座に停止されます。

池田 達也

池田 達也

マネー&キャリアエディター

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。

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