浄土真宗の仏壇の花の飾り方とNgな花|本願寺派・大谷派の作法解説
今注目を集めている 浄土真宗の仏壇の花の飾り方とNgな花|本願寺派・大谷派の作法解説について、主要な情報をご紹介しています。
季節の花なら何でも飾ってよいわけではありません。仏壇に供える仏花には、長年の仏教的倫理観や寺院空間の安全面から定められた明確な禁忌が存在します。「知らずに選んで失敗した」と後悔しないために、浄土真宗仏花NGの理由を押さえておきましょう。
代表的なNG要素は以下の通りです。
- トゲのある花(バラ、アザミなど):トゲは仏教において「殺生」や「他者を傷つけること」を連想させます。また、日常的にお仏壇の水を替える遺族が怪我をする実務上の危険もあるため避けられます。
- 毒性を持つ花(ヒガンバナ、スイセン、スズラン、トリカブトなど):生命を奪う猛毒は、阿弥陀仏の無条件の救いや生命への慈しみに反します。古来、寺院内での誤飲事故を防ぐ知恵でもありました。
- 香りが強すぎる花(カサブランカなどのユリ類、クチナシなど):仏壇では線香の清らかな香り(香配)を大切にするため、芳香が強すぎる花は線香の香りを妨げ、参拝者の集中を削ぐとみなされます。
- つる性の植物(アサガオ、アイビーなど):巻きつく性質が「現世への執着」や「迷い」を連想させるため、仏花には不適切とされています。
- 花首からポトリと落ちる花(ツバキ、サザンカなど):花全体が首から落ちる様が「打ち首」を想起させ、不吉とされる文化的背景があります。
特にネット上でも疑問視される浄土真宗の仏花で毒やトゲのある花がダメな真相は、単なる迷信ではありません。「仏壇の前に座る人の心を乱さず、怪我や事故を防ぎ、純粋に仏の徳を讃える場を守る」という合理的配慮に基づいているのです。
では、具体的に浄土真宗の仏壇に飾る花の種類は何が推奨されるのでしょうか。伝統的に親しまれている代表例は、菊(白・黄・紫)、カーネーション、リンドウ、ケイトウ、トルコキキョウ、スターチスなどです。花持ちが良く、花粉が仏壇の金箔や漆に飛び散りにくい品種を選ぶのが賢明な判断です。
続いて浄土真宗における仏花の本数と色の決まりです。本数は慶事・弔事ともに「割り切れない陽の数」である奇数(3本、5本、7本)で束ねるのが基本です。小ぶりなモダン仏壇なら3本、一般的な仏壇なら5本がバランスよく収まります。配色は「白・黄・紫・赤・青(緑)」の五色、もしくは「白・黄・紫」の三色を基調に整えます。ただし、四十九日法要までは赤などの派手な暖色を控え、白を基調とした落ち着いた色合いでまとめるのが作法です。