耳掃除でなぜ咳が出る?医師が明かす「迷走神経」の真相と正しいケア
耳掃除でなぜ咳が出る?医師が明かす「迷走神経」の真相と正しいケアの真相や最新動向に迫る! わかりやすい言葉で紐解きます。
耳掃除をしているときに急に喉が刺激され、コンコンとむせてしまう現象には、医学的な正式名称が存在します。それが「アーノルド神経反射(Arnold's nerve reflex)」と呼ばれる外耳道特有の神経反射です。
人間の耳の穴(外耳道)の皮膚には、感覚を司る神経が網の目のように張り巡らされています。その一部が喉や気管の感覚とも直結しているため、綿棒や耳かきが外耳道の特定部位に触れると、脳が「気道に異物が入った」と錯覚し、異物を排出しようとして反射的に咳の発作を誘発します。
耳を触っているだけにもかかわらず喉の奥に痒みや違和感を覚えるのは、神経の電気信号が混線したような状態で脳に伝達されるためです。耳掃除による咳の正体は、体が本来備えている異物侵入への防衛スイッチが入ってしまった結果と言えます。