若山富三郎 勝新太郎の兄が背負った「昭和の業」と家族の真実 波乱の生涯を徹底検証
若山富三郎 勝新太郎の兄が背負った「昭和の業」と家族の真実 波乱の生涯を徹底検証の特集記事をお届けします。専門的な知識が満載です。
1929年、東京・深川生まれ。後に長唄の名手・若山筑水に師事し、芸名の「若山」は師匠から受け継いだ。特筆すべきは、彼が単なる「映画好きの青年」ではなく、幼少期から長唄や日本舞踊を仕込まれた「座敷芸の申し子」だった点だ。この下地が、後の殺陣や所作、独特の「間」を生む原動力となった。実弟・勝新太郎とは、同じく長唄の師匠宅で育った兄弟であり、二人の芸能界での成功の裏には、常に「家」を守ろうとする意識があった。10代で地方巡業を経験し、1950年代に映画界入り。東映の大部屋俳優として下積みを重ねた後、その特異な風貌と押し出しの強さで悪役として頭角を現す。デビューから10年近く鳴かず飛ばずだったが、この「待ちの時間」が、後の深みある演技の血肉となった。