アメリカの首都はなぜNyではない?ワシントンD. C. 決定の歴史と真相
アメリカの首都はなぜNyではない?ワシントンD. C. 決定の歴史と真相の真相について、専門知識を基に徹底解説します。
都市名である「ワシントンD.C.」の「D.C.」は、District of Columbia(コロンビア特別区)の略称です。「コロンビア」とはアメリカ大陸の発見者とされるコロンブスに由来する詩的名称であり、ワシントン大統領の功績を称えて名付けられた都市「ワシントン」と統合され、現在の行政区域名となりました。
最大の特徴は、全米50のどの「州」にも属していない連邦政府直轄地である点です。メリーランド州とヴァージニア州からそれぞれ土地の割譲を受けて成立しました(後にヴァージニア側の土地は返還)。大統領官邸であるホワイトハウスの所在地(ペンシルベニア大通り1600番地)をはじめ、立法を担う連邦議会議事堂、司法の頂点である連邦最高裁判所、さらには国防総省(ペンタゴン:隣接するヴァージニア州)や各国大使館がこのエリアに凝縮されています。
ただし、この特別なステータスは住民に長年の不利益ももたらしてきました。連邦直轄地であるため、上院議員を輩出できず、下院にも議決権を持たない代表しか送れません。街の自動車ナンバープレートには、かつての独立スローガンをもじった「Taxation Without Representation(代表なき課税)」の文言が掲げられており、51番目の州への昇格を求める議論が現在も続いています。