犬のペロペロが止まらない理由とは?病気のサインと今すぐできる対処法
犬のペロペロが止まらない理由とは?病気のサインと今すぐできる対処法に関する知りたいポイントを徹底的にまとめました。要点を確実におさえることができます。
「ただの癖だろう」と油断している間に、体内では深刻な疾患が進行している事態も珍しくありません。臨床現場で頻繁に確認される、犬が舐めるのをやめない病気の代表例を検証します。
代表的な皮膚トラブルが、過度な刺激によって生じる犬の舐め壊し皮膚炎(肢端舐性皮膚炎/したんれいせいひふえん)です。自らの舌で皮膚の角質層を削り取ってしまい、唾液中の常在菌(ブドウ球菌やマラセチア菌)が繁殖して赤く腫れ上がり、出血や潰瘍化を引き起こします。被毛が唾液に含まれるポルフィリン色素によって赤茶色に変色している場合、すでに慢性的な皮膚炎に陥っている決定的な証拠です。
内臓疾患においては、犬の胃腸炎と吐き気サインが舐め行動として現れます。急性胃腸炎、膵炎、異物誤飲による消化管閉塞などが起きている際、激しい嘔吐に至る前段階として、よだれを大量に垂らしながら周囲の布や壁、床を異常なスピードで舐め続ける発作的な行動(過剰な床舐め行動:Excessive Licking of Surfaces)が見られます。
神経系の異常にも注意が必要です。何もない空間に向かって舌をペロペロと突き出し、まるで飛んでいる虫を捕まえようとする仕草を見せる場合、犬が空中をペロペロするてんかん(焦点発作・フライバイティング)の疑いが生じます。脳内の異常放電が引き金となっており、意識が朦朧として飼い主の呼びかけに応じなくなる点が特徴です。
また、11歳を超えたシニア期において、壁やサークル、自分の手足を虚ろな表情で舐め続ける行動は、犬の認知症(認知機能不全症候群/CDS)に伴う常同行動の典型例です。昼夜逆転や旋回運動、無目的の徘徊と併発することが多く、脳の神経変性によって行動の制御が困難になっている状態を示しています。