城ヶ倉大橋の光と影|事故の真相と転落防止柵が語る絶景の現在地
今注目を集めている 城ヶ倉大橋の光と影|事故の真相と転落防止柵が語る絶景の現在地について、多角的な視点をご紹介しています。
城ヶ倉大橋へのアクセスや利用に関しては、ネット情報に起因する2つの代表的な誤解が存在します。ひとつは「冬期通行止め」を一律に勘違いしているケース、もうひとつは「ライブカメラに頼り切った油断」です。
八甲田山周辺の観光ドライブルートには、国道103号の「酸ヶ湯温泉〜谷地温泉」間のように11月下旬から翌春4月まで完全にゲートが閉じられる全日冬期閉鎖区間(八甲田十和田ゴールドライン)が複数あります。そのため、「城ヶ倉大橋も真冬は立ち入れない」と思われがちですが、大橋が位置する国道394号(城ヶ倉〜酸ヶ湯・黒石方面)は主要幹線道路として手厚い除雪体制が敷かれており、原則として冬期も通年通行が可能です。ただし、路面凍結や地吹雪によるホワイトアウトが多発するため、冬期期間中は「夜間通行止め(18:00〜翌朝8:00など)」が設定されるほか、暴風雪時には臨時の通行遮断が発生します。
また、青森みち情報などで公開されているリアルタイムのライブカメラは、現地の天候や路面状態の確認に重宝されていますが、山特有の局地的な降雪までは予測できません。「ライブカメラでは濡れ路面に見えたが、橋の中央付近に進入すると強風によるブラックアイスバーンが形成されていた」というスリップ事故報告が後を絶ちません。橋の上は地熱の恩恵を受けないため、前後のアスファルト舗装路よりも数度早く凍結します。この物理的リスクを正しく認識しておくことが不可欠です。