ミニトマトが赤くならない原因と対策|積算温度と追肥・摘芯の裏ワザ
ミニトマトが赤くならない原因と対策|積算温度と追肥・摘芯の裏ワザにまつわる最新トピックを分かりやすく発信ます。
ネット上の栽培情報で広く信じられている俗説に「トマトは日光に当てれば当てるほど早く赤くなる」というものがあります。しかし、近年の気候変動下において、この認識は決定的な失敗を招くリスクを孕んでいます。
植物生理学上、トマトの赤色色素であるリコピンの生合成酵素は20℃〜28℃の温度域で最も活発に働きます。一方で、日中の気温が32℃〜35℃を超える猛暑環境にさらされると、リコピンの合成回路が阻害され、黄色のカロテンばかりが生成される「着色不良(黄化・白化)」や、緑のまま熟成が完全に停止する現象が起こります。
真夏の直射日光で果実表面温度が40℃近くまで上昇している場合、日光に当てる行為はむしろ成熟を妨げる原因となります。ベランダのコンクリート床の照り返しを受けるプランター栽培では、遮光率20〜30%の寒冷紗を設置したり、風通しの良い半日陰へ一時退避させたりして果実温度を30℃以下に下げる工夫こそが、着色を再開させる決定打となります。