コロナウイルス致死率は今どうなった?インフル比較と2026年の真実
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SNSやネット掲示板、Q&Aサイトでは時折、「もうオミクロンは完全にただの風邪になった」「インフルエンザより毒性が低いから一切気にする必要はない」といった極論が散見されます。しかし、公衆衛生のデータ解析において、これは極めて危険なバイアスを含んでいます。
第一の盲点は、「致死率(割合)」と「死亡者数(絶対数)」の混同です。仮に致死率が0.1%まで低下したとしても、驚異的な感染伝播力によって短期間で300万人が感染すれば、3,000人もの命が失われる計算になります。季節性インフルエンザは流行シーズンを通じて全国の推定受診者数が1,000万人前後、関連死を含めた年間死者数は約1万人とされます。新型コロナは年間に複数回の流行ピーク(夏と冬)を形成するため、累積の健康被害総数では依然としてインフルエンザを上回るシーズンが続いています。
第二の盲点は、5類移行に伴う「検査控え・受診控え」による見かけ上の数値のブレです。若年・軽症層の多くが自己検査にとどめて受診しなくなったことで、医療機関に把握される分母(感染者総数)が実態より圧縮され、計算上の致死率が高く出たり、逆に重症者のみがカウントされて実態が不鮮明になったりする統計上の歪みが生じています。数字の皮算用だけに囚われることなく、社会全体に及ぼす影響を立体的に捉える視点が不可欠です。