二丁拳銃は実戦で最強か?命中率の真実と歴史の謎を徹底検証
二丁拳銃は実戦で最強か?命中率の真実と歴史の謎を徹底検証についての最新情報をご紹介します。
二丁拳銃を運用する上で、戦術上最大のボトルネックとなるのが弾切れ時のリロード(再装填)プロセスです。現代の自動拳銃(オートマチック)は、マガジンを挿入し、スライドを引く、あるいはスライドストップを解除するという「両手を使う動作」を前提に設計されています。
両手に銃を持った状態では、新しいマガジンをマガジンポーチから取り出すための「空いた手」が存在しません。映画などでは片方の銃を脇に挟んだり、足で挟んでマガジンを差し替えるアクロバティックな動作が描かれますが、極度の緊張とアドレナリンが噴出する交戦現場でこうした精密な指先の動きを行うことは不可能に近く、重大な動作不良や落銃を招きます。
そのため、警察機構や特殊部隊の歴史において二丁拳銃に近い戦術が採用された稀なケースでは、リロードを行うのではなく、弾切れになった銃をその場に投げ捨て、予備の銃を抜いて射撃を継続する「ニューヨーク・リロード」と呼ばれる戦術が現実解として用いられていました。
また、構え方と撃ち方に関しても独自の工夫が試みられた歴史があります。両腕を水平に突き出して同時に撃つのではなく、片方の腕を前方に伸ばして主目標に照準を定め、もう片方の銃は胸元や腰だめに構えて死角からの近接脅威に備える「ポイントブランクガード」のような変則的フォームです。しかしこれらも、現代の高度に体系化された近接戦闘術(CQC)の前には、装備重量の増大に見合わない非効率な手法として淘汰されていきました。