不撓不屈とは?座右の銘に選ばれ続ける3つの理由と正しい使い方【徹底解説】

不撓不屈とは?座右の銘に選ばれ続ける3つの理由と正しい使い方【徹底解説】の詳細について、最新情報を基に徹底解説します。

不撓不屈という概念は、紀元前の古代中国から現代の日本文学に至るまで、一本の筋金入りの哲学として継承されてきました。

語源となった中国の正史『漢書』叙伝の逸話

この言葉の直接のルーツは、後漢の歴史家・班固(はんこ)が編纂した中国の正史『漢書』叙伝にあります。前漢の時代、蕭育(しょういく)という気骨あふれる官吏がいました。彼は大将軍の親族が職務怠慢を犯した際、将軍本人から直々に減刑の懇願を受けたにもかかわらず、自らの職務と法規を曲げることなく厳正に罷免処分を下しました。

のちに蕭育は権力者の陰謀で冤罪を着せられ免職に追い込まれますが、権力に阿(おもね)ることなく法と正義を貫いた彼の姿勢は「不撓不屈の士」として後世に語り継がれました。原典における不撓不屈とは、単なる個人の根性論ではなく、「不当な権力や理不尽な圧力に対して、自らの正義と道義を貫き通す高潔な反骨精神」を指していたことが分かります。

城山三郎が描いた昭和の「不撓不屈」の闘い

日本においてこの言葉が経済人やビジネスパーソンの胸を熱くさせた契機の一つに、経済小説の巨匠・城山三郎が遺した傑作小説『不撓不屈』(2002年刊行、2006年映画化)があります。

本作は、巨大な国家権力(国税庁)による不当な税務調査や弾圧に晒されながらも、全国の関与先企業と税理士の誇りを守るために完全無罪を勝ち取るまで戦い抜いた実在の税理士・飯塚毅(TKC創業者)の壮絶な戦いを描いた実話です。「正しいことを貫くためには、どれほどの孤独と犠牲を伴おうとも一歩も退いてはならない」という作品のメッセージは、現代のコンプライアンスや職業倫理を重んじるリーダーたちに今なお強烈な指針を与え続けています。

伊藤 翔太

伊藤 翔太

フード&トラベルライター

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。

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