名作『ライフ・イズ・スイート』が今なお絶賛される理由と家族の真実
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物語の舞台は、ロンドン北部の郊外エンフィールド。産業用厨房のチーフを務める心優しい父アンディと、明るく活動的で家族を支える母ウェンディ、そして対照的な21歳の双子の娘たちが暮らす4人家族の日常が描かれます。
双子の妹ナタリーは、配管工として淡々と働き、感情を表に出さず一人旅を夢見る自立した女性。一方、姉のニコラは定職に就かず、部屋に閉じこもっては過食嘔吐を繰り返し、世界に対する強烈な怒りと自己嫌悪を撒き散らしています。
一家の周囲には、アンディに移動販売車(スナックカー)を売りつける怪しげな友人パッツィや、奇矯なフレンチレストラン「ポワ・カッセ(つぶしエンドウ豆)」を開店しようと暴走する友人オーブリーなど、どこか滑稽で愛おしい人々が集まります。アンディの衝動買いやオーブリーの開店トラブルといった日常の小波乱が重なる中、ニコラの抱える鬱屈した感情が母ウェンディとの間で激しく衝突することになります。
実力派キャスト陣の演技は圧巻のひと言に尽きます。母親役のアリソン・ステッドマンが見せる底抜けのバイタリティとふと見せる哀愁、父親役のジム・ブロードベントが醸し出す人の良さと頼りなさ、そして過食症に苦しむニコラ役のジェーン・ホロックスによる鬼気迫る怪演は、世界中の映画祭で絶賛を浴びました。さらに、ニコラの秘密の恋人役として怪優デヴィッド・シューリスが出演している点も見逃せません。