トイ・ストーリーの悪役ロッツォの過去と最後|いちごの香りに秘めた闇
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サニーサイド保育園を脱出したウッディたちを追い詰め、ゴミ処理場へと転落したロッツォは、物語のクライマックスでゴミ焼却炉のベルトコンベアに巻き込まれます。巨大な炎に向かって流される中、ウッディとバズは命がけでロッツォを救出し、巨大シュレッダーの刃から助け出しました。
コンベアの先には、すべての機械を止める「緊急停止ボタン」がありました。ウッディたちに背中を押されてボタンの真下へ辿り着いたロッツォは、停止ボタンを押すかと思われた瞬間、不気味な笑みを浮かべながらウッディたちを見捨てて逃走しました。命を救ってくれた恩人すら裏切るこの行動は、ピクサー作品の中でも屈指の邪悪なシーンとして観客に大きな衝撃を与えました。
しかし、悪行の報いは即座に訪れます。ゴミ処理場を脱出したロッツォを拾い上げたのは、ゴミ収集車の運転手でした。運転手は「子どもの頃にこいつを持っていた!まだいちごの匂いがするぞ」と歓喜し、トラックのフロントグリル(前面の格子部分)にロッツォをワイヤーで縛り付けたのです。
他の泥だらけになったぬいぐるみたちから「新入り、虫が口に入るから口を閉じておけよ」と忠告されるシーンで、ロッツォの物語は幕を閉じます。かつて子ども部屋の主役として君臨し、保育園を恐怖で支配した独裁者が、排気ガスと泥にまみれながらトラックの飾りとして生き続けるという、極めて皮肉で惨めなラストとなりました。