三菱グループの序列と御三家の現在地|金曜会の内幕と最新勢力図2026

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三菱グループの頂点に君臨するのが、言わずと知れた「御三家」と呼ばれる三菱重工業・三菱商事・三菱UFJ銀行の3社です。かつてグループ内では「本家」である三菱重工が筆頭とされ、重厚長大産業が日本経済を牽引していた昭和期には絶対的な序列が存在していました。しかし、産業構造の変化とともにそのヒエラルキーは大きく塗り替えられています。

かつて「重工が兄、商事と銀行は弟」と評された力関係は、現在では完全に純利益と時価総額に裏打ちされた実力主義へと移行しました。直近の決算動向を見ても、非資源分野の拡大とグローバル投資で年間純利益1兆円超を安定して叩き出す三菱商事、そして日銀の利上げ局面で利ざやが急拡大した三菱UFJフィナンシャル・グループが、グループ全体の収益を牽引しています。

一方、かつて経営危機や国産ジェット機(旧MRJ)撤退で苦杯をなめた三菱重工業も、防衛予算の倍増方針や次世代原子力発電所の開発再開を追い風に、株価・業績ともに劇的なV字回復を遂げました。「社格の重工、稼ぎの商事、資金の銀行」という三者鼎立のバランスが、新たな形で再構築されたのが現在の勢力図です。

御三家に次ぐ準主力級企業、いわゆる「新御三家」や常任幹事会メンバーの顔ぶれにも変化が見られます。オフィスビル開発で圧倒的な営業利益率を誇る三菱地所、パワー半導体やFA機器で存在感を示す三菱電機、さらには海上運賃高騰の波に乗った日本郵船が序列上位を固める一方、素材産業の構造改革に直面する三菱ケミカルグループや三菱マテリアルは、事業ポートフォリオの大規模な刷新を迫られています。

山下 哲也

山下 哲也

自動車・モビリティライター

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。

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