荒木あかねの現在と全貌|江戸川乱歩賞最年少作家の経歴と必読順

荒木あかねの現在と全貌|江戸川乱歩賞最年少作家の経歴と必読順にまつわる役立つ知識を分かりやすく発信ます。

荒木あかね氏のデビュー作『此の世の果ての殺人』は、設定の奇抜さと本格ミステリとしての厳格なフェアプレイ精神が見事に融合した傑作です。舞台は、小惑星「テロメア」の衝突によって約2ヵ月後に人類が滅亡することが確定した世界。人々が自暴自棄となり、治安や法秩序が崩壊した福岡県で、自動車教習所に通い続ける教官・イサガワと生徒の少女・小春(ハル)の2人が、放置された遺体の連続殺人事件に挑むという異色のストーリーです。

従来のミステリであれば、「犯人を暴いて法で裁くこと」が動機の根本に存在します。しかし本作は、「あと2ヵ月で全人類が等しく死亡する」という究極の状況下で物語が進行します。「なぜ滅びゆく世界で、わざわざ他殺体の犯人を探さなければならないのか」という不条理に対する主人公たちの答えが、切実なエモーションとなって読者の胸を打ちます。

特筆すべきは、終末SF的なディストピア設定に寄りかかることなく、手がかりの配置やアリバイトリック、伏線回収が極めてオーソドックスかつ堅牢に作られている点です。当時の選考委員からも「論理の組み立てに破綻がなく、新時代を告げる本格の旗手である」と絶賛され、読書コミュニティでも「設定の妙だけでなく、謎解きとしての純度が桁違いに高い」と熱い支持を集めました。

鈴木 陽菜

鈴木 陽菜

テックライター兼ウェブディレクター

暮らしを豊かにする便利アイテムや時短アイデアを中心に、実用的な情報をお届けします。

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