ハニートラップ事例の闇と手口|政界・企業幹部が堕ちた罠と防衛策
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ハニートラップの危機は、政治や外交の舞台にとどまりません。民間の経済活動やメディア業界の現場でも、陰湿な謀略として機能しています。
経済安全保障が叫ばれる昨今、特に警戒されているのが企業スパイ手口としてのハニートラップです。標的となるのは、半導体、バイオテクノロジー、新素材、AIアルゴリズム開発などに携わる主要メーカーの研究開発部長や知財管理の責任者です。ライバル企業や外国系ファンドに雇われた工作員は、ターゲットが通うジム、馴染みのバー、あるいはビジネス特化型SNS(LinkedInなど)を通じて接近します。
さらに近年、情報セキュリティ関係者が警鐘を鳴らすのが社内ハニートラップの実態です。中途採用や外部コンサルタント、派遣社員としてターゲット部署に送り込まれた工作員が、役職者との不倫関係を築き、業務用パソコンのログインパスワードを入手したり、未公開の買収情報や顧客リストを抜き取る手口が実在します。情に流された役員は、自分が情報を漏洩した張本人であるため、社内調査が入っても隠蔽に走ってしまい、結果として会社全体に壊滅的な打撃をもたらします。
一方、大衆の耳目を集めるのがハニートラップ芸能人スキャンダルです。週刊誌のスクープやネット炎上の中には、単なる私生活の不倫だけでなく、意図的に仕掛けられた罠が存在します。ライバル事務所や利害関係者が仕掛け人となり、タレントやインフルエンサーに近づいてプライベート写真を撮影。スキャンダルを週刊誌に売り渡す、あるいは巨額の違約金を発生させてCM契約を打ち切らせるといった謀略です。一般の恋愛トラブルと見せかけて、背後に明確な経済的・政治的利害が絡んでいる点がこの手口の残酷さといえます。