日本芸術院会館の知られざる全貌!村野藤吾の傑作と一般公開の真相
日本芸術院会館の知られざる全貌!村野藤吾の傑作と一般公開の真相を徹底追究! 知っておきたい 重要ポイントを分かりやすく展開します。
日本芸術院会館の最大の魅力は、細部に宿る圧倒的なクラフツマンシップと独自の建築様式にあります。鉄筋コンクリート造2階建て(一部地下1階)の建物は、低く抑えられた深い軒と銅板葺きの大屋根が周囲の木々と見事な調和を見せています。
エントランスをくぐると、村野建築の真骨頂である優美な曲線を描く階段が出迎えます。手すりの有機的なフォルム、和紙の風合いを活かした照明器具、壁面の微妙なテクスチャーに至るまで、工業化された直線的モダニズムとは一線を画す「人間的な温もり」が空間全体を満たしています。
特に圧巻なのが、毎年日本芸術院授賞式が執り行われる大ホールです。天井にあしらわれた繊細な格子や間接照明の柔らかな光配分、舞台背面の意匠などは、緊張感ある格式と居心地の良さを見事に両立させています。歴代会員である横山大観、川合玉堂、梅原龍三郎、谷崎潤一郎、川端康成といった近現代日本文化の巨星たちの息遣いが、今なお壁一面、床一枚に染み渡っているかのような重厚な空気が漂っています。