なぜ北朝鮮の地下鉄は深さ100M超なのか?核シェルター説の真相と驚きの実態
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平壌地下鉄の車両史は、北朝鮮の国際関係と経済状況を色濃く反映しています。
開業初期(1970年代〜1990年代初頭)は、中国の長春軌道客車で製造された「DK4型」電車が主力として導入されていました。しかし1990年代後半、経済難(いわゆる「苦難の行軍」期)に見舞われた際、北朝鮮はこれらの中国製車両を売却・返却し、代わりに統一後のドイツ・ベルリン地下鉄で余剰となっていた中古車両を格安で大量購入しました。
ベルリン旧東側の「GI型(通称Gisela)」や旧西側の「D型」が平壌に持ち込まれ、窓ガラスに刻まれたドイツ語の落書きが残るまま、金日成・金正日の肖像画を掲げて運行されていた光景は、訪朝した鉄道ファンの間で大きな話題となりました。
その後、金正恩政権の発足に伴い「自力更生によるインフラ近代化」が国策として推進されます。金鍾泰(キム・ジョンテ)電気機関車連合企業所を中心に開発が進められ、2015年末に営業運転を開始したのが新型車両「100型」です。
新型車両の内部には以下のような近代化設備が導入されています:
- 車内案内用液晶ディスプレイ:停車駅や路線図のほか、ニュースや国営映像を表示
- LED間接照明とエアコン設備の強化:従来の薄暗い白熱灯から明るく近代的な車内空間へ刷新
- 流線型のフロントマスク:紫と白、または赤とグレーを基調とした現代的なツートンカラー塗装
近年では、老朽化したドイツ製旧型車両の置き換えが着実に進められており、凱旋駅や統一駅などの主要駅舎もLEDシャンデリアや大理石パネルを用いたリノベーションが実施され、従来の重厚さに加えて洗練された近代都市交通の装いをアピールしています。